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②戸籍の取得

①準備
家系図をつくる範囲を決めます。
父の系統のみ作成する場合でも、父方の祖父母ともに直系尊属を調べていくと、取得する戸籍の数は多くなります。

◎一番簡単なのは、父・父方祖父・父方曾祖父と男性系統のみ調べていく場合です。


②戸籍の請求
まずご自身の戸籍を請求し、そこから一代一代ご先祖をさかのぼっていきます。

◎請求時の注意
請求書の申請理由は「家系図作成」と書きます。
請求できる戸籍は「直系尊属」のみで、叔父叔母などの傍系は請求できません。

◎困難、面倒な点
窓口で直系尊属を全て請求しても、担当者によって戸籍の漏れが発生し、2度3度と窓口へ行くことが多々あります。
理由は除籍謄本や改製原戸籍は手書きであり達筆や癖字で読めないことが多いことに加え、変体仮名や異字体などが使われているため、判読が困難なためです。
また遠方の役所への請求は郵便請求になりますが、この場合、請求者とご先祖との関係が確認できる戸籍のコピーを同封する必要があります。
高祖父母の戸籍を請求する場合、請求者・父母・祖父母・曾祖父母の連続する戸籍を用意する必要があります。


③ポイント
申請書の本籍地は、昔の戸籍表記で申請ができます。
例えば「滋賀県草津市大路」は「栗太郡大路井村」で請求します。
ですから、今存在しない市町村は役所やインターネットで編入や合併された現在の市町を調べる必要があります。

◎戸籍の保存期間
現在は150年ですが、平成22年以前は80年であったため、昭和5年までに除籍となった戸籍は廃棄されていることになります。
しかし、保存期間は定められていますが廃棄の判断は役所が決めるため、多くは明治時代の古い戸籍を取得することが可能です。
明治の戸籍が取得できれば、江戸時代に生まれ明治時代まで生存されたご先祖も確認できます。
但し、古い戸籍について廃棄や回答しない役所(京都市など)もあり、このことで戸籍をさかのぼることができる範囲が大きく変わります。


④戸籍取得の費用
費用としては、手書きの除籍謄本や改製原戸籍の手数料は、1通750円です。
父母の直系尊属全てを調べた場合、平均すると戸籍約30通、手数料約22,500円になり、父方のみ(母方のみ)ですと、その半分位です。